12.11
2015 CD
2015 CD
ダレル・アン&ニュージーランド交響楽団、第58回グラミー賞にノミネート!
第58回グラミー賞のベスト・オーケストラル・パフォーマンス部門に、指揮者のダレル・アンとニュージーランド交響楽団の「周龍/陳怡:交響曲『虎門 1839』」がノミネートされました!
ピューリッツァー賞を受賞したことでも知られる、中国で最も名声ある作曲家の一人、周龍の作品集です。
ブリガムヤング大学とシンガポール交響楽団との共同委託作品である『太鼓の韻』は日本の伝統的な太鼓(Taiguとは中国で太鼓を意味する)の歴史を紐解くものであり、もともと和太鼓の起源は仏教の教義、そして中国の宮廷儀式から生まれた「Taigu」の伝統に遡ることができるということで、ここから雅楽や能楽へ、またコミュニケーションの手段として、様々な形に発展していったのです。しかしながら、中国では「Taigu」はほとんど生き残っておらず、唯一、唐王朝の宮廷音楽にその一部の断片が残っているだけだと言われます。この『太鼓の韻』ではそんな古代の芸術様式と、現在のオーケストラアンサンブルに多彩なパーカッション(初演時には日本の太鼓で演奏された)を加えることで、その伝統を振り返ります。
広州交響楽団の委託作品である『虎門 1839』は陳怡[1953-]との共同作品で、これは1839年に広東省で行われた「アヘン1000トンの公開処分(焼却されたと言われている)」を記念した曲で、4楽章からなる刺激的な音楽です。
3曲目のタイトル『エンライテンド』は「悟りを開く」という意味であり、原題世界の闘争と、平和、光と愛を描いた壮大な曲です。(NAXOS)
【収録情報】
周龍:太鼓の韻 (2003)
周龍/陳怡:交響曲『虎門 1839』 (2009)
周龍:エンライテンド (2005)
ダレル・アン指揮
ニュージーランド交響楽団
今回のグラミー賞には、ペーター・ダイクストラが合唱指揮を務めた「ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス」(ハイティンク&バイエルン放送交響楽団)もベスト・コーラル・パフォーマンス部門にノミネートされました。
■第58回グラミー賞、ノミネート作品一覧はこちら