04.10
2015 CD
2015 CD
ダニエル・ミュラー=ショット&フランチェスコ・ピエモンテージ、「プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調Op.119、他」リリース!
『プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調Op.119 他』
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 op.119
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 op.65
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 op.40
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)
フランチェスコ・ピエモンテージ(ピアノ)
[ORFEO]
★今年1月に続き7月にも来日公演が予定されているダニエル・ミュラー=ショット。最新盤は20世紀のチェロ・ソナタ3篇。作曲者はすべて歴史上の人ながら、ショスタコーヴィチが1934年、プロコフィエフが1949年、ブリテンが1961年と、日本風に言うなら「昭和のチェロ・ソナタ集」。また、ロストロポーヴィチがショスタコーヴィチとブリテンは作曲者自身、プロコフィエフはリヒテルのピアノと共演した決定的名盤を残しているものだけに、ミュラー=ショットの自信がうかがえます。
★いきなり腹の底にずしりとしみわたるチェロの最低域で始まるプロコフィエフのソナタから、ミュラー=ショットの音程の正確さと安定した弾きぶりに惹きつけられます。また初期ショスタコーヴィチの尖った皮肉も冷静に受け入れるところに、ミュラー=ショットの誠実な人柄が表れていて新鮮。どこか非現実的なブリテンも一音一音丁寧に紡いで説得力満点。弱音を持続するテクニックに瞠目させられます。
★さらに特筆すべきはピエモンテージのピアノ。切れ味抜群のテクニックで、ショスタコーヴィチのフィナーレなどぐいぐいミュラー=ショットを引っ張ります。いずれの作品もピアノ・パートがいかに雄弁に書かれていたか実感させてくれます。(キングインターナショナル)