ミハイル・シモニアン Mikhail Simonyan

ミハイル・シモニアン Mikhail Simonyan (c)Mathias Bothor / DG

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プロフィール

 “雄大さ、リリシズム、そして完璧なテクニック、まるで全ての音を慈しむかのような演奏” ― ニューヨーク・タイムズ
 “シモニアンは、全盛期のダヴィド・オイストラフを思わせる風格と熟練した技術、そして燃えるような情熱をもって演奏する” ― マイアミ・ヘラルド

 ミハイル・シモニアンは、既に彼の世代のもっとも才能ある一人と認められている。ノヴォシビルスク生まれ。5歳からヴァイオリンを始め、後にカーティス音楽院でヴィクター・ダンチェンコ(オイストラフの弟子)に師事。1999年13歳の時、リンカーン・センターでニューヨーク・デビュー、またサンクトペテルブルクのマリインスキー(キーロフ)劇場で、シマノフスキの協奏曲第1番を演奏した。2001年のケネディ・センター35周年記念コンサートで、レナード・スラットキンと共演、その後、2002年にスラットキン指揮ワシントン・ナショナル交響楽団と本格的デビューを果たす。
 全ロシア音楽コンクール、シベリア・ヴァイオリン・コンクールでそれぞれ優勝。ニューヨークのサロン・ド・ヴィルティオーゾ賞、2000年度サンクトペテルブルク・ヴィルティオーゾ賞、ユーディ・メニューイン財団賞を獲得。2008年クラシック・レコード財団ヤング・アーティスト賞を受賞。
 2004年、ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団とラロのスペイン交響曲で初共演。同年、ゲルギエフ指揮ピッツバーグ交響楽団の定期でチャイコフスキーの協奏曲を共演。ロシア・ナショナル管弦楽団と初共演したコンサートは、モスクワ・タイムズ紙に「・・・彼は、ノヴォシビルスク仲間のヴェンゲロフ、レーピンと同じスーパースターになるべく、運命づけられているようだ」と絶賛される。
 以来、ニューヨーク・フィル、フィルハーモニア管、ドレスデン・フィル、フランクフルト放送響、マリインスキー劇場管、ロシア・ナショナル管、ロシア・ナショナル響、ボストン・ポップス、ウィーン・トーンキュンストラー管、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管、モスクワ室内管、モスクワ・ヴィルトゥオーゾ合奏団等と共演、日本ではNHK交響楽団と共演している。
 指揮者では、ヴァレリー・ゲルギエフ、サー・ネヴィル・マリナー、ミハイル・プレトニョフ、マイケル・ティルソン・トーマス、ラファエル・フリュ-ベック・デ・ブルゴス、クリスチャン・ヤルヴィ、ブラムウェル・トヴェイ、ウラディーミル・スピヴァコフ、故ユーディ・メニューイン等と共演する。
 ウィグモア・ホール、ベルリン・フィルハーモニー、パリのルーブル宮、リンカーン・センターといった世界の主要ホールでのリサイタルや、プラハの春、ヴェルビエ、アスペン、ラヴィニアといった著名な音楽祭にも出演している。
 2011年~12年には、すべてクリスチャン・ヤルヴィの指揮で、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管(ショスタコーヴィチの協奏曲1番)、シンシナティ響(ハチャトリアンの協奏曲)、オーフス響(バーバーの協奏曲)との共演、クリスチャン・リンドバーグ指揮でアイスランド響との共演(チャイコフスキーの協奏曲)、アスペン音楽祭への出演(ブルッフの協奏曲第1番)、ケネディ・センターでのリサイタルデビューなどが予定されている。日本では、マルティン・ジークハルト指揮日本センチュリー交響楽団とドヴォルザークの協奏曲を共演する。
 2011年9月、専属契約を結んだドイツ・グラモフォンより、デビュー録音として、ハチャトリアン、バーバーの協奏曲(クリスチャン・ヤルヴィ指揮ロンドン交響楽団)を収録したCDがリリースされ、大いに注目されている。ほかにプロコフィエフのソナタがデロス(Delos)レーベルから出ている。
 また、カブールで新設されたアフガニスタン国立音楽院を支援するため、義援金を集める活動にも携わっている。

 


ディスコグラフィー

プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ
ミハイル・シモニアン

プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番


ミハイル・シモニアン(ヴァイオリン)
アレクセイ・ポドコリトフ(ピアノ)


[Delos]