ダレル・アン Darrell Ang
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プロフィール
2017年より四川交響楽団の芸術監督および首席指揮者を務める。急成長する中国の音楽界でその活動が大きな注目を集め、演奏ツアーだけでなく国際音楽祭や教育プログラムへの参画など数々のプロジェクトを成功に導いている。
国際的に活躍するアジアの現代作曲家の楽曲解釈における先駆者でもあり、2022年にはブライト・シェンのオペラ《紅楼夢(Dream of the Red Chamber)》をサンフランシスコ・オペラで7公演上演する。
6か国語に精通し、バロック音楽から20世紀のフランス&ロシア音楽、そして現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、これまでに、チェン・イ、タン・ドゥン、ジョウ・ロン、チェン・チーガン、イサン・ユン、武満徹等の作品を世界各地で指揮している。
近年、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、RTVEスペイン放送交響楽団、ベルリン放送交響楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、ウィーン放送交響楽団のほか、中国国家大劇院管弦楽団、香港フィルハーモニー管弦楽団、台湾フィルハーモニック、シンガポール交響楽団等のアジア各国の主要オーケストラを指揮し、日本では、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団に客演している。オペラでもその手腕を発揮し、マリインスキー劇場およびボルドー国立歌劇場に定期的に登場している。
2007年、第50回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、聴衆賞とオーケストラ賞を併せて受賞。2006年の第9回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール、そして2008年の第8回アルトゥール・トスカニーニ国際指揮者コンクールで最高位を獲得し、一躍世界的な注目を浴びた。ナクソスから多くの録音をリリースしており、『周龍/陳怡:交響曲〈虎門 1839〉』(ニュージーランド交響楽団)は2016年グラミー賞にノミネートされた。
これまでに、2008~2013年シンガポール交響楽団の最年少副指揮者、2010~2013年シンガポール・ナショナル・ユース・オーケストラの音楽監督、2012~2015年ブルターニュ管弦楽団の音楽監督を歴任。ロシア留学中にサンクトペテルブルク室内フィルハーモニー管弦楽団を共同創設し、ロシアの現代音楽を世に広める活動を行っている。また作曲としても交響曲や室内楽、無伴奏作品など多数の作品を残し、2011年には自身の作品“Fanfare for a Frazzled Earth”をシンガポール・ナショナル・ユース・オーケストラと初演した。
シンガポール生まれ。4歳からヴァイオリンとピアノを学ぶ。作曲をレオン・ユン・ピンに師事した後、指揮をサンクトペテルブルク音楽院でレオニード・コルチマーに、イェール大学でハム・シニクに師事。さらにバロック音楽とハープシコードをイタリアのフィエーゾレ音楽院で学んだ。また、ロリン・マゼール、エサ=ペッカ・サロネン、ヴァレリー・ゲルギエフより薫陶を受けた。
2015年、フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。
ディスコグラフィー
オッフェンバック:序曲集
オッフェンバック:
喜歌劇『地獄のオルフェ(天国と地獄)』序曲(C.ビンダー&J.G.ブッシュによる管弦楽編)/喜歌劇『鼓手隊長の娘』序曲/喜歌劇『テュリパタン島』序曲/喜歌劇『ドニ夫妻』序曲/喜歌劇『美しきエレーヌ』序曲/喜歌劇『ヴェル=ヴェル(カカドゥ)』序曲(F.ホフマンによる管弦楽編)/喜歌劇『パリの生活』序曲/喜歌劇『ジェロルスタン女大公殿下』序曲/管弦楽のための大序曲
ダレル・アン指揮
リール国立管弦楽団
[Naxos]
周龍/陳怡:交響曲『虎門 1839』
周龍:太鼓の韻 (2003)
周龍/陳怡:交響曲『虎門 1839』 (2009)
周龍:エンライテンド (2005)
ダレル・アン指揮
ニュージーランド交響楽団
[Naxos]
マイアベーア:フランス・オペラからの序曲と間奏曲集
マイアベーア:歌劇『悪魔のロベール』序曲、歌劇『北極星』序曲、歌劇『ユグノー教徒』 序曲/第1幕『酒の歌』/第2幕への間奏曲/第5幕への間奏曲/第5幕のバレエ音楽、歌劇『アフリカの女』序曲/第2幕への間奏曲/第3幕への間奏曲/第5幕『マンスニールの木の下での大情景』、歌劇『ディノーラ(プロエルメルの許し)』序曲/第2幕への間奏曲/第3幕への間奏曲、歌劇『予言者』 序曲/第4幕『戴冠行進曲』
ブリジェット・ダグラス(フルート)
ダレル・アン指揮
ニュージーランド交響楽団
[Naxos]