リュウ・シャオチャ 呂紹嘉 Shao-Chia Lü
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プロフィール
2010年より台湾国家交響楽団(フィルハーモニア台湾)の音楽監督を務め、その想像力に富んだプログラミングと卓越した音楽レベルの指揮で、このオーケストラは国際的な評価を得ている。2012年に中国での初公演を、2013年にはヨーロッパ・ツアーを行い、2016年には初となる北アメリカ・ツアーを敢行。2017年には再びヨーロッパの5都市でツアーを行った。また2014年から2017年まで、南デンマーク・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めた。
1994年、急遽セルジュ・チェリビダッケの代役としてミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してデビュー。以降、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、エーテボリ交響楽団、ノルウェー放送管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ボーンマス交響楽団、フランス国立管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団、フランクフルト・ムゼウム管弦楽団、ドルトムンド・フィルハーモニー管弦楽団等のオーケストラと共演している。
アジアでの活躍も目覚ましく、中国国家交響楽団、上海フィルハーモニー管弦楽団、香港フィルハーモニー管弦楽団、ソウル・フィルハーモニー管弦楽団、KBS交響楽団、日本ではNHK交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、九州交響楽団と共演している。2017年、サー・サイモン・ラトルがバーデン=バーデンで初演したメトロポリタン歌劇場と共同プロダクションの「トリスタンとイゾルデ」を北京で指揮し、大成功を収めた。
1995年、ベルリン・コーミッシェ・オーパーの第1カペルマイスターに就任し、オペラ指揮者としてデビュー。その後、ベルリン・ドイツ・オペラをはじめ、シドニー・オペラ、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、王立モネ劇場、オスロ歌劇場、イェーテボリ歌劇場、フランクフルト歌劇場、ハンブルク国立歌劇場、シュトゥットガルト歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ等の主要オペラハウスに数多く客演している。1998年、ライン州立フィルハーモニー管弦楽団、およびその本拠地であるコブレンツ歌劇場の音楽総監督に就任した。そして2001年から2006年まで5年間、ハノーファー国立歌劇場の音楽総監督という要職を務め、卓越したオペラ指揮者としての地位を確立させる。繊細かつドラマティックで、深い音楽解釈が評論家から高く評価された。オペラのレパートリーは、「アイーダ」「オテロ」「エルナーニ」「トゥーランドット」「蝶々夫人」「トスカ」「ラ・ボエーム」「フィガロの結婚」「フィデリオ」「パルシファル」「ワルキューレ」「トリスタンとイゾルデ」「さまよえるオランダ人」「ばらの騎士」「エレクトラ」「サロメ」「カーチャ・カバノヴァー」「イェヌーファ」「マクロプロス事件」「ヴォツェック」等がある。2004年夏には、ハノーファー国立歌劇場とウィーン音楽祭およびエディンバラ音楽祭で「ペレアスとメリザンド」を上演した。
台湾生まれのリュウ・シャオチャ(呂紹嘉)は台北で音楽を学び、その後インディアナ大学に留学、さらにウィーン国立音楽大学で指揮法を学んだ。1988年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝をはじめ、アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールおよびキリル・コンドラシン国際指揮者コンクールで優勝した。