セリム・マザリ Sélim Mazari

Selim Mazari_10(c)Caroline Doutre

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プロフィール

 1992年、パリ郊外のラ・ガレンヌ=コロンブに生まれる。5歳よりブリジット・エンゲラーの弟子であったスーゼル・ジニスティにピアノの手ほどきを受ける。
 2004年、11歳でパリ地方音楽院に入学し、ピエール・リーチに師事。2003年にはニース夏期国際音楽アカデミーでブリジット・エンゲラーと出会い感銘を受け、パリ国立高等音楽院で2008年からエンゲラーが逝去する2012年まで師事し、その後クレール・デゼールのもと研鑽を積む。レナ・シェレシェフスカヤ、ミシェル・ダルベルト、ジャン=クロード・ペヌティエからも薫陶を受ける。その後ロンドンに居を移し、英国王立音楽院でドミトリー・アレクセーエフに師事。アヴォ・クユムジャンに出会い、ウィーン国立音楽大学で教えを受けるようになる。
 2012年イル・ド・フランス国際ピアノ・コンクールで特別賞、2013年ピアノ・キャンパス国際コンクールで第2位&聴衆賞を受賞。2018年ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク・クラシック賞の新人賞にノミネートされた。
 室内楽ではこれまでに、ヨーヨー・マ、アンリ・ドマルケット、ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール、オーギュスタン・デュメイ、トーマス・レフォート、ラファエル・モロー、エルメス弦楽四重奏団、モディリアーニ弦楽四重奏団、ディオティマ弦楽四重奏団等と共演し、ピアニストのミシェル・ダルベルト、ジャン=バティスト・フォンルプト、アディ・ノイハウス、タンギー・ド・ヴィリアンクール等とは連弾や2台ピアノで共演を重ねている。
 近年は、ノアン・ショパン音楽祭、ピアノ・エン・ヴァロワ、ラ・ロック=ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ザ・ソロイスツ・アット・バガテル、グランジュ・ドゥ・メレ、ル・トゥケ・パリ・プラージュでのピアノ・フェスティバル、グシュタード・ミュージック・サミット、ルイ・ヴィトン財団、トゥーロン歌劇場、サンテティエンヌ歌劇場等に登場している。エヴィアン国際音楽祭ではマンハイム・チェンバー・オーケストラと共演したほか、フランス国立管弦楽団のメンバーとの共演や、リヨンでリサイタル等を開催。ナント・ラ・フォル・ジュルネ音楽祭ではモーツァルト・パリ・オーケストラと共演し、コンサートの模様がARTEで放映された。
 2023年3月、ヴァシリー・シナイスキー指揮リール国立管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第21番で共演し、パリ・フィルハーモニーへのデビューを飾った。2023/24シーズンには、ベルリン・コンツェルトハウスでのリサイタルのほか、チェリストのエドガー・モローとのデュオ・ツアー等がある。
 録音はミラーレから、2020年に『ベートーヴェン:変奏曲集』を、2022年に『モーツァルト:ピアノ協奏曲第14、12番』(ポール・メイエ指揮マンハイム・チェンバー・オーケストラ)をリリースし、ディアパソン・ドール誌等で高い評価を得る。このほか、ウィーン・フィル首席ファゴット奏者のソフィー・デルヴォーとのデュオ・アルバムをベルリン・クラシックスからリリースしている。

ディスコグラフィー

モーツァルト: ピアノ協奏曲第14番、第12番、他
セリム・マザリ_モーツァルト:ピアノ協奏曲第12・14番
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K.449
 ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調K.382
 ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414

セリム・マザリ(ピアノ)
ポール・メイエ指揮
マンハイム・チェンバー・オーケストラ

[Mirare]
ベートーヴェン 変奏曲集
セリム・マザリ_ベートーヴェン:変奏曲集
ベートーヴェン:
 創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80
 『森のおとめ』のロシア舞曲の主題による12の変奏曲 WoO.71
 創作主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調(エロイカ変奏曲) op.35
 創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調 op.34

[Mirare]