エスプリ薫る響宴、クラリネットとピアノが誘うフランス音楽の美学

大島直子&ティモシー・カーター デュオ・リサイタル Naoko Oshima & Timothy Carter Duo Recital

2025年6月5日(木)19:00

品川区立五反田文化センター 音楽ホール

出演

大島直子(ピアノ)
ティモシー・カーター(クラリネット)

曲目

♪サン=サーンス:クラリネット・ソナタ 変ホ長調 op.167
♪プーランク:クラリネット・ソナタ FP 184
♪ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
◎お話し(小穴 晶子 多摩美術大学名誉教授)
♪ドビュッシー:第1狂詩曲
♪ドビュッシー:小品
♪ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
♪ドビュッシー:小さな黒人
♪ヴィドール:序奏とロンド op.72
♪メサジェ:コンクールの独奏曲

チケット

全席自由 3,000円

【お願い】
・全席自由から枚数をお選びください。

プレイガイド

・チケットぴあ t.pia.jp (Pコード:295-018)

主催

主催:パシフィック・コンサート・マネジメント
後援:株式会社パワート・ジャパン

Date

Thursday 5th June, 2025 (7:00pm Start)

Hall

Music Hall at Gotanda Cultural Center

Artist

Naoko Oshima (Piano)
Timothy Carter (Clarinet)

Program

♪Saint-Saëns: Clarinet sonata in E-Flat Major, op.167
♪Poulenc: Clarinet sonata, FP 184
♪Ravel: Pavane pour une infante defunte
◎Talk by Akiko Koana Professor Emeritus of Tama Art
 University
♪Debussy: Première rhapsodie
♪Debussy: Petite pièce
♪Debussy: La fille aux cheveux de lin
♪Debussy: Le petit noir
♪Widor: Introduction et rondo op.72
♪Messager: Solo de concours

プロフィール
大島 直子(ピアノ) Naoko Oshima, Piano
14 歳で渡仏し、エコール・ノルマルでジャック・ジャンティに師事。帰国後、遠山慶子に師事。フェリス女学院の音楽科に入学し、山岡優子に師事。中退して再びフランスに渡り、イボンヌ・ロリオ、ジェルメーヌ・ムニエに師事する。フランスを代表する名ヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフと 38 回共演し、絶賛を博す。また妹の文子(クラリネット奏者)とのデュオは、アメリカのボードイン音楽祭、日本音楽コンクール、さらにベオグラードでのリサイタル、あるいはラジオ・テレビ出演などで聴衆に鮮やかな印象を与え、高い評価を確立した。また、スイスならびに日本におけるロームミュージックファンデーション音楽セミナーに専属伴奏者として毎年参加した。
2005年より、毎年夏に北軽井沢において妹の文子とミュージックセミナーを開催している。
姉妹デュオによるCDには、アメリカ人作曲家の作品を集めた「アメリカン・スナップショット」、日本の歌ばかり27曲を集めた「十五の心」、また最新盤には、世界的なクラリネットの名手であるチャールズ・ナイディックを迎えて2本のクラリネットとピアノのための作品集を収録した「イル・コンヴェーニョ」等があり、いずれも高い評価を得ている。
現在に至るまで日本国内を始め海外でも意欲的な活動を続け、数々の演奏家の伴奏者、室内楽奏者として活躍している。

ティモシー・カーター(クラリネット) Timothy Carter, Clarinet
アメリカ東海岸のメイン州で生まれる。幼少期よりクラシック音楽に興味を抱くようになり、高校·大学とジュリアード音楽院に進む。在学中、ソリスト、室内楽奏者、またオーケストラのクラリネット奏者として、アメリカ·ヨーロッパ·日本など世界各地で演奏する。 その中には、京都国際音楽学生フェスティバル、タングルウッド音楽センター、マルボロを含む数々の公演も含まれる。卒業後、名古屋フィルハーモニー交響楽団 「首席クラリネット」の カーテン審査を合格、名フィルに入団。2007年から2009年まで、首席クラリネット奏者を務める。在籍中に、名古屋フィルハーモニー交響楽団、ウィーンフィルハーモニーの演奏者と渋谷オーチャードホールにて3度共演(トヨタ マスター プレイヤーズ)。その後、新日本フィルハーモニー交響楽団、紀尾井シンフォニエッタ東京等、様々な日本のオーケストラとゲスト首席クラリネットとして演奏。第24回日本管打楽器コンクール第2位入賞など数々のコンクールに入賞。また、ドイツのフライブルク国際音楽コンクール第2位入賞など数々のコンクールに入賞。そして、日本クラリネット協会主催の第8回日本クラリネットコンクール第1位。
現在は神奈川に住み、桜美林大学、ブリティッシュ·スクール·イン·東京、フェニックスハウスインターナショナルスクール、ラグビー校の日本校にてクラリネットの指導を行う。最近では日本のみならずアメリカや中国でもクラシックソリストや室内楽奏者として招聘され、活発な演奏活動を行っている。 またソロ奏者として、一般的なクラリネットのレパートリーのみならず、「マルチメディア」かつ「クラシックのクロスオーバー」な演奏会の開発にも注目している。さらに、クラシックの象徴的かつ感動的な作品の、クラリネットのための新しい編曲を自ら行っている。

小穴 晶子(お話し) Akiko Koana, Talk
東京に生まれる。東京大学文学部(美学・藝術学専攻)卒業。同大学院博士課程単位取得退学。東京大学美学藝術学研究室助手を経て、1993年多摩美術大学専任講師。1999年同大学教授となる。現在、多摩美術大学名誉教授。専門は17-18世紀フランスの音楽美学。単著に『ヴェルサイユの祝祭』(春秋社、2024年)、『なぜ人は美を求めるのか』(ナカニシヤ出版、2008年)、編著に『バロックの魅力』、(東信堂、2007年)、共著に『新モーツァルティアーナ』(音楽之友社、2011年)など多数。翻訳に、単訳『バロック音楽を読み解く252のキーワード』(シルヴィ・ブイスー著)、音楽之友社、2012年)など。